PWで圧倒せよ!アゾリウスコントロール

PWで圧倒せよ!アゾリウスコントロール

その日 人類は思い出した 奴らにコントロールされていた恐怖を… 奴らの手中に囚われていた屈辱を…

モダンに限らず、皆さんがコントロールデッキのカラーリングを想像した時に、思い出すカラーはなんだろうか?多くの人がアゾリウスカラーと答えるのではないだろうか。今回は、モダンホライゾン2のリリース以降に現れた、新たな形のアゾリウスコントロールについて紹介していこう。

概要及びデッキリスト

BOBTHEDOG – UW CONTROL
MODERN CHALLENGE 2021/8/22(2位)
– メインボード(60)-
– 土地(25)-
1《アーデンベイル城
3《ヴァントレス城
1《天界の列柱
4《溢れかえる岸辺
2《氷河の城砦
2《神聖なる泉
4《
2《霧深い雨林
2《秘教の門
1《平地
1《汚染された三角州
1《ラウグリンのトライオーム
1《沸騰する小湖
– クリーチャー(3)-
1《瞬唱の魔道士
1《前兆の壁
1《孤独
– スペル(32)-
4《大魔導師の魔除け
2《虚空の杯
4《対抗呪文
2《謎めいた命令
2《嘘か真か
4《虹色の終焉
4《サメ台風
1《広がりゆく海
3《至高の評決
2《ドミナリアの英雄、テフェリー
4《時を解す者、テフェリー
– サイドボード(15)-
1《広がりゆく海
1《至高の評決
1《天界の粛清
1《仕組まれた爆薬
2《狼狽の嵐
1《否定の力
1《安らかなる眠り
2《ヴェクの聖別者
2《即時却下
1《摩耗 // 損耗

モダンホライゾン2より強力な除去呪文である《虹色の終焉》や《孤独》を手に入れ、これまで白の汎用除去として使われていた《流刑への道》が採用されていない。また、メインボードから採用されている《虚空の杯》は要注目のカード。当然環境に合わせたチューニングであるが、一体どんなカードが採用されているのか、順に見ていこう。

メインボードに採用されているカードについて

《対抗呪文》

これが《流刑への道》が抜けた1番の要因ではないだろうか。これまで場に出てから対処していたクリーチャーのみならず、スペルまで全て幅広く見られるようになった。ゲーム後半に引いても腐らず、プレインズウォーカー(以下、PW)を守るためにも役立つ。アゾリウスの2色でまとまっているので、「青青」を捻出することもそう難しくはないだろう。

《大魔導師の魔除け》

5~8枚目の《対抗呪文》としてのみならず、状況によってドローにもなる便利な呪文。1マナ以下のパーマネントを奪う能力も《敏捷なこそ泥、ラガバン》をはじめ、今の環境では奪えるものが溢れている。《死の影》のように強力な生物や、《霊気の薬瓶》などの強力なパーマネントを奪ってしまおう!

《虹色の終焉》

支払った色マナ分以下のマナ総量のパーマネントを追放できるカード。デッキに《ラウグリンのトライオーム》が入っているのは、このカードを最大3マナまで対応させるため。今のモダン環境は、低マナ域に優秀なカードが多く存在し、《夢の巣のルールス》を相棒とするために、そういったカードのみで構築されていることも多い。例えば《敏捷なこそ泥、ラガバン》、《ドラゴンの怒りの媒介者》、《死の影》などの強力なクリーチャーや、《レンと六番》など2マナ以下で対処できるカードは強力なものが多い。コントロールデッキの性質上、序盤を凌ぎゲームが長引くほど有利となる傾向にあるため、軽量除去であるこのカードが採用されている。

《虚空の杯》

流刑への道》が抜けた、というよりも抜いた最大の理由。前述した通り、現在のモダン環境は低マナ域のカードで構成されているデッキや、《衝撃の足音》を続唱呪文で踏み倒すデッキが流行っている。その2つに対してこのカードは強力に作用する。0マナ、1マナのカードがこのデッキには採用されておらず、自分へのリスクはほぼ0に等しい。《虹色の終焉》に関しては唱える時に引っかからないよう多めにマナを払うことで解決できる。素晴らしいアイデア。

《時を解す者、テフェリー》

相手の行動に制限をかけ、ソーサリーの全体除去である《至高の評決》を相手ターンに打つことができたり、相手のカードを手札に戻すことができるこのカード。続唱を完全に封殺できることもあり、非常に優秀な一枚。ミラーマッチではこのカードが場に定着すると一方的な試合展開になりがちである。

《ドミナリアの英雄、テフェリー》

場に定着したらほぼ勝ちと言っても過言ではない。+能力で1ドロー。エンドステップに土地2枚をアンタップする。このアンタップ能力で2マナが確保できるため、次の相手のアクションに対してカウンターを放つこともできる。このアンタップさせる能力が本当に強い…。−能力でパーマネントをデッキにバウンス。再度展開されるまでに猶予があるため、次に唱える時までに対処策を用意しておくこともできる。そして奥義は、ドローする度に相手のパーマネントを追放する紋章を得る。これにより相手の土地を全部追放することも夢ではない。通常は、毎ターン必ず1回以上誘発するため、真綿で首を絞められる感覚に陥るだろう。

なお、前述のバウンス能力に関しては、《ドミナリアの英雄、テフェリー》自身を戻すことで、デッキ切れを防げることも覚えておきたい。

《サメ台風》

このデッキの勝ち手段の一つ。マジックの世界のサメはどうやら飛ぶこともあるらしい。インスタントタイミングで、ドローを進めながらトークンを生成できるため、PWを守ることや相手のクリーチャーを討ち取ることもできる。エンチャントとして場に出せば、クリーチャーでないスペルを唱えるたびにトークンを生成できる。非常に重たいアクションではあるが、相手の隙をみて設置できれば勝利は目の前だ。

《ヴァントレス城》

基本土地タイプ《》を持つ土地を1枚でもコントロールしていればアンタップイン出来る、能力持ちの土地。このデッキであれば、ゲーム序盤からおおよそアンタップインできる。占術2を行えるという能力は一見地味に見えるが、ドローの質を向上させ、有効牌を引き込む確率を上げるという点で非常に役に立つ。膠着状態で動きもないときに、起動すればゲームの勝ちに大きく近づくため、非常に強力な土地である。

《秘教の門》

フィルターランドと呼ばれる土地で自身からは色マナは出ませんが、色を安定させることができます。《対抗呪文》《大魔導師の魔除け》《謎めいた命令》と大量の「青」マナを要求するカードを多く搭載しつつ、《至高の評決》のために「白白」も必要なこのデッキのマナベースを支える、重要な土地です。デメリットなく、アンタップインできるのも非常に優秀ですね。

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サイドボードに採用されているカード

《狼狽の嵐》

虚空の杯》がX=1で置かれている際にも有効なカウンターカード。ストームというキーワード能力により、本体こそ打ち消されますが、コピーが相手の呪文に襲いかかります。呪文の応酬の際にも有効です。1マナという軽さから非常に強力なカウンターになりますが、PWは打ち消せません。インスタントとソーサリーにのみ反応することを頭に入れておきましょう。

《即時却下》

フレーバーテキストがお洒落なこのカード。
余談ですが、筆者の1番好きなフレーバーテキストは《最後の言葉》です
 少し重いカウンターかと思われがちですが、スタック上のスペル全てに加え、誘発型能力・起動型能力もまとめて打ち消すことができます。《風景の変容》を唱えて勝ったかと思えば、このカードで《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の誘発全部消えちゃった…なんてことが起こってしまいます。PWの能力も消せちゃうので、奥義を打ち消してしまいましょう。

《否定の力》

モダンを代表するピッチスペルではありますが、このデッキにはあまり多く採用されていません。メインボードから多くのカウンター呪文が入っていること、必ず打ち消したいスペルが序盤にあまりないことが採用されていない理由でしょうか。続唱やコンボデッキに対しての追加の対抗策として投入されます。青い呪文に溢れたデッキであるため、ピッチコストについては問題無いでしょう。

《ヴェクの聖別者》

プロテクション(黒・赤)により盤面を支えてくれるこのカード。墓地を利用するデッキの多くが黒か赤を採用していることもあり、墓地利用デッキに対して強力なサイドカードとなるでしょう。パワーも2あるため、クロックとしてライフを詰めることもできますね。

このデッキを使う上での注意点

このデッキ…というよりはコントロールデッキ全般を使う上での注意点として、1ゲーム1ゲームが長くなってしまいがちということを念頭に入れておく必要があります。デッキの構造上、相手の動きを抑えきってから、自身の勝利につながるカードを展開するため、どうしても勝つまでに時間がかかってしまいます。

マジックは1マッチ50分と決められています。そう、時間は有限なのです。プレイが遅くなると時間切れで引き分けになることもあります。引き分けは、おおよそどちらも得をしないため、なるべく避けなければなりません。

自分のターンは、土地を置いてターン終了となることが多いと思われるが、相手のアクションに対するカウンターなどのレスポンスに、あまり時間をかけすぎるのはナンセンスです。繰り返しますが、時間は50分しかありません。しかもその50分の内使ってよいのは、半分の25分であるべきことを理解しておいてほしい。

引き分けになったことをデッキのせいにすることは最高に恥ずかしいことです。適切なプレイ速度を保てば、引き分けは回避できるものなのです。決して長考するなということではありません。必要な時にのみ長考するように、練習する必要があるのです。MTGは、対戦相手がいてゲームが成り立っているということは忘れずにいたいところです。

最後に

いかがだっただろうか?最新の青いコントロールデッキについて、少しでもイメージできたということであれば、ありがたい。古くから存在し、さまざまな形で環境に存在してきたアゾリウスコントロール。一度お手に取ってみてはいかがだろうか。

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