現モダンのベストデッキの1つ:イゼットマークタイド

現モダンのベストデッキの1つ:イゼットマークタイド

現在のモダン環境で活躍するデッキは多数ありますが、それらの中でも特に数の多いデッキが2つあります。それは、ハンマータイムと、今回ご紹介するイゼットマークタイドです。

青赤の2色で組まれたこのデッキには、ごく最近収録・再録された強力なカードが所狭しと採用されており、まさに近年のカードパワーを体現するような存在です。デッキ名を冠している《濁浪の執政》は、このデッキにとっての核とも言えるものであり、デッキ全体がこのカードを中心として構成されています。

デッキリスト及び概要

swff – イゼットマークタイド
Modern Challenge – #12357958(4th)
– メインボード(60)-
– 土地(18)-
2 《焦熱島嶼域
2 《溢れかえる岸辺
3 《
1 《霧深い雨林
2 《汚染された三角州
1 《沸騰する小湖
4 《尖塔断の運河
3 《蒸気孔
– クリーチャー(13)-
1 《厚かましい借り手
4 《ドラゴンの怒りの媒介者
4 《濁浪の執政
4 《敏捷なこそ泥、ラガバン
– スペル(29)-
4 《表現の反復
2 《血清の幻視
1 《大魔導師の魔除け
4 《考慮
4 《対抗呪文
1 《否定の力
3 《稲妻
1 《呪文貫き
4 《邪悪な熱気
1 《仕組まれた爆薬
4 《ミシュラのガラクタ
– サイドボード(15)-
2 《仕組まれた爆薬
1 《否定の力
1 《呪文貫き
2 《血染めの月
2 《激しい叱責
1 《狼狽の嵐
2 《精神を刻む者、ジェイス
2 《神秘の論争
1 《大祖始の遺産
1 《緻密

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メインボードについて

赤いカード3種

現モダン環境の中心的存在であるモダンホライゾン2(以下、MH2)産の赤いカード3種をすべて採用しています。

敏捷なこそ泥、ラガバン》は、1ターン(以下、Tと表記)目に展開するクロックとしては現状最高峰であり、打ち消し呪文を採用するこのデッキでは特に強力な運用が可能です。2T目に実質3マナが使用可能となれば、1マナ+《対抗呪文》の2アクションも可能となり、テンポ面での差を大きく開けます。

また、主に《ドラゴンの怒りの媒介者》とのシナジーを考慮して採用されている《ミシュラのガラクタ》ですが、《敏捷なこそ泥、ラガバン》と組み合わせることで、貰いたい(或いは相手に引かせたい)カードであるかを確認することも可能です。

邪悪な熱気》については、もう言わずもがなでしょうか。このデッキが青赤の2色のみで、様々なデッキと渡り合えている大きな理由の1枚です。この除去1枚で、ほとんどのクリーチャーとプレインズウォーカーに対処できるため、現環境では3色目を足すメリットがそのデメリットを上回っていません。

《濁浪の執政》

探査することで、最高2マナ8/8飛行という驚異のマナ効率を叩き出せるこのデッキのフィニッシャー。環境で使用されている除去の中心が、《虹色の終焉》と《邪悪な熱気》である現状、強力な除去耐性を備えています。

軽量のスペルを多く備えたこのデッキでは、比較的早期からの展開が可能です。先に戦場に出た《濁浪の執政》は、次の《濁浪の執政》の探査時にもサイズアップが可能なので、複数枚の《濁浪の執政》が手札にある場合には、1体目で何枚追放するべきかをよく検討しましょう。

レアなケースですが、《漁る軟泥》などで墓地からインスタントやソーサリーが抜かれる際にも、サイズアップします。テーブルトップでのプレイでは忘れがちになりそうなので、意識しておくと良いでしょう。

キャントリップ呪文の選択

イゼットマークタイドは当初、《思考掃き》を4枚採用するのが一般的でしたが、今では《考慮》が優先されています。《思考掃き》は2T目に《濁浪の執政》を最速で展開する場合に有用な呪文で、《ドラゴンの怒りの媒介者》の昂揚を達成することにも貢献するため、相性の良いカードです。

しかし、このデッキは最速での《濁浪の執政》展開を目指したいデッキではなく、その実態はイゼットカラーのミッドレンジデッキです。特にデッキのエンジンとなっている、《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報との相性は良いとは言えません。

昂揚の達成はもちろん重要ですが、少ない土地をはじめ、目的のカードを探す目的では《考慮》に軍配が上がります。この問題はサイドボード後はより顕著であり、そういった背景から、今では《考慮》をフル採用し、《思考掃き》をカットした形が多数派となりました。

なお、追加のキャントリップ枠には《血清の幻視》が2枚採用されます。少ないソーサリーの枚数を稼ぎつつ、ゲーム展開を安定させるMH2リリース後も依然として優秀な呪文です。

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サイドボードについて

使用率の高いデッキなので、サイドボードの選択は既に固まりつつあります。

血染めの月》は、環境的に有効な相手が多い優秀なサイドカードです。《ウルザの物語》を使用したデッキ、アミュレットタイタンに加え、4cコントロールも増えてきた現状では、2枚以上は必須です。

また、意外と青白コントロールにも効きます。最近の青白コントロールは、青マナを複数要求する呪文を多く採用している関係上、フィルターランド1秘教の門》をはじめとした、マナを変換できる土地。特定のマナを複数要求する呪文を安定して唱えるために役立つ。をはじめ特殊土地だらけになっており、2色デッキではありますが、《血染めの月》で行動不能となる場面も多々あります。

激しい叱責》は、近頃採用枚数が増えています。《ウルザの物語》のトークンを一掃できますし、《濁浪の執政》、《タルモゴイフ》、アミュレットタイタンの《原始のタイタン》や《耕作する巨躯》にも有効です。《邪悪な熱気》の登場によって緩和されてこそいますが、イゼットカラーの性質上、対処に困るサイズになりがちな《濁浪の執政》と《タルモゴイフ》に対して有効なこのカードは、今後サイドボードに定着しそうです。

精神を刻む者、ジェイス》は、少し後ろ向きにサイドチェンジする場合のベストカードです。特にサイドインする機会の多いであろう、青白コントロール戦においては、着地したこのカードへの対処手段は非常に少なく、多くのアドバンテージを稼ぎ出してくれます。

総括

久々にモダンに現れた、クロックパーミッション寄りのミッドレンジデッキであるイゼットマークタイド。このデッキは、何よりも《濁浪の執政》が環境的に処理されにくいところに強さの理由があります。

序盤から終盤まで戦い抜ける優秀なカードが集まっており、サイドボードを含めた75枚は死角の少ない非常に高い完成度を誇ります。《邪悪な熱気》や《対抗呪文》のような、ゲーム中常に有効なカードが多くモダンに加わったからこそ完成した、現代のモダンを象徴するイゼットマークタイド。今後長い期間に渡って活躍することが予想される、要注目のデッキです。

脚注一覧

  • 1
    秘教の門》をはじめとした、マナを変換できる土地。特定のマナを複数要求する呪文を安定して唱えるために役立つ。

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