広がりゆく海を使いこなそう

広がりゆく海を使いこなそう

我々の森が魚に侵略されている!?

こんにちは。加齢とともに脂肪が増えつつある社畜、ぺんぺんです。

広がりゆく海》はマーフォークデッキで長らく使用されているカードですが、最近では青系のコントロールデッキでもよく見かけるようになりました。

数年程前には青白コントロールで使用されていた実績がありますが、『何故最近でもよく見かけるようになったのか』『またどのように使用されるのか』について、青系コントロール目線で解説したいと思います。

《広がりゆく海》とは

まずテキストを確認してみましょう。

エンチャント(土地)
広がりゆく海が戦場に出たとき、カードを1枚引く。エンチャントされている土地は島(Island)である。

以上です。

この内容で強力なモダン環境についてこれるのか?と思う効果ですが、その強さはどのようなものなのでしょうか。

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特殊地形を無効化する

島にしたい土地ランキング上位の皆様

《ウルザの物語》

モダンホライゾンⅡで登場した《ウルザの物語》は、最大3枚分(構築物トークン×2+サーチするアーティファクト)のアドバンテージを獲得できる強力な土地になりますが、《広がりゆく海》を貼ると《ウルザの物語》は状況起因処理で生贄に捧げられるので、2マナで1ドローしながら処理することができます。

こちらのターンで《至高の評決》を唱えても、ターン終了時にサイズの大きい構築物トークンが出てくるような辛い場面や、《巨像の鎚》や《真髄の針》などの強力なアーティファクトサーチも防止してくれます。

状況起因処理で破壊!

ウルザランド

ウルザランドは《ウルザの塔》、《ウルザの鉱山》、《ウルザの魔力炉》の3種類をコントロールしていると生み出すマナにボーナスがつく土地になります。

広がりゆく海》で島に変えて3種類揃えることを妨害でき、苦手なトロンデッキに対して時間を稼ぐことができます。

もし《ウルザの塔》を島にして、相手が《探検の地図》などで《ウルザの塔》をサーチした場合は、《時を解す者、テフェリー》などで一度《広がりゆく海》を回収しましょう。

場に1枚しかない《ウルザの鉱山》や《ウルザの魔力炉》へ貼りなおすことで、妨害を継続することが可能です。

3種揃わせない!

《天界の列柱》&《ストーム・ジャイアントの聖堂》

主に青白系のコントロールで採用されているミシュラランド。

これらが場にあると、戦場に出てきたプレインズウォーカーに圧力をかけられるので、プレインズウォーカーが出しづらくなります。

ストーム・ジャイアントの聖堂》が特に強力で、除去に3マナを要求しつつ、1回の攻撃で《時を解す者、テフェリー》や《ドミナリアの英雄、テフェリー》を沈めてくるので、優先して貼りたい対象になります。

パワーもあの《甲鱗のワーム》様に並ぶ7と強大な数字を有しており、3回攻撃されると敗北してしまいます。

攻撃させない!

《魂の洞窟》

選んだクリーチャータイプには好きな色が出せて、その色で唱えられたクリーチャーを打ち消せなくする強力な土地です。

打消し呪文と除去呪文で相手を妨害してゲームを進めるコントロールデッキにとっては天敵となるカードですが、島にすることで打消し呪文を『無駄札であった紙カード』から『打消しができる神カード』へ変化させてくれます。

打ち消させろ!

色事故を起こさせる

2色以上出せる協調性がある方々

モダンではフェッチランドから各種トライオームやショックランドのサーチができるため、多色化することも難しくありませんが、それらも島に変えると青マナ・不特定マナにしか利用できません。

採用されているカードの色拘束が厳しければ厳しいほど、相手の動きを阻害することができます。

戦場に出ている土地の枚数が少ない序盤であるほどその拘束は厳しくなるので、《広がりゆく海》は相対的に序盤であるほど強いカードとも言えます。

『序盤は色マナを阻害する』『後半は厄介な土地を無効化』と使い分けて対戦相手を苦しめましょう。

あなた島ですよね?(笑)

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その他

《血染めの月》対策ができる

天界の列柱》や《秘教の門》などが相手の《血染めの月》で山に変わってしまい、悲しげに眺めながら何もできずに負けたプレイヤーは私だけではないと思います。

血染めの月》が戦場に出ている状態で、コントロールしている島が1枚でも、山に変わってしまった自分の土地に《広がりゆく海》を貼ることで青2マナを生み出せるようになります。

タイムスタンプ順になるため、《広がりゆく海》の後に《血染めの月》が戦場に出た場合は山になってしまうので注意しましょう。

タイムスタンプ順!最後に出たものを参照!

《楽園の拡散》を剥がすことができる

主にエレメンタルやグルールムーンに採用されている《楽園の拡散》は、高マナ域にアクセスしやすくさせる潤滑油のようなカードです。

ただ、エンチャントできる対象は森カードに限定されており、島に変えると剥がれるので相手の動きを阻害してくれます。(先手2ターン目に《広がりゆく海》で《楽園の拡散》を剥がすとドーパミンが溢れます。)

しかし、後手の場合はこちらが土地1枚の状態で3マナに到達して《時を解す者、テフェリー》や《血染めの月》といった強力なパーマネントが展開されるような厳しい戦いを強いられるので、先手であるほど強力なカードになります。

島にはエンチャントできない!

2マナの能動的なアクションを増やすことができる

現モダン環境の青系コントロール(特に青白コントロール)は、《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《巨像の鎚》、《衝撃の足音》などの低マナ域である強力なカードに対抗するために『《虚空の杯》を採用&1マナカードを不採用』としていることが多いです。

従来は能動的に動けるカード自体が少なかった中、《広がりゆく海》で能動的に動いてマナの無駄を防ぐことができるのはうれしいポイントです。

少なかった2マナの能動的なアクションを増やせる!

使用するときの注意点

メリットをつらつらと記載しましたが、ただ漠然と貼ればよいわけではなく、使用する際に注意すべき点もあります。

キャントリップの存在

広がりゆく海》にはキャントリップ能力があります。

土地を置いた後に《天界の列柱》を引いた、《天界の列柱》を置いてから《ドミナリアの英雄、テフェリー》を引いたが4マナしか生み出せないなどのリスクもあります。

引くカードによっては今後の行動が変化する可能性があるため、もし《広がりゆく海》をプレイする場合はアクションを起こす前にプレイするようにしましょう。

土地破壊カードの存在

広がりゆく海》が対象にした土地か貼る前に戦場を離れていると、《広がりゆく海》が立ち消えてドローもできないので、相手が《廃墟の地》や《幽霊街》を起動できる時はプレイがしづらくなります。

起動できない隙をついてプレイするか、対象にできない土地(《廃墟の地》の場合は基本地形)に貼りましょう。

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相性を改善できるデッキタイプ

モダン環境上位に存在する『イゼットテンポ』や『カスケードクラッシュ』など、サイドアウトしたいマッチアップもありますが、相性を改善できるデッキタイプも多く存在します。

エレメンタル

森カードに《楽園の拡散》を貼って、2ターン目に《時を解す者、テフェリー》、3ターン目に《創造の座、オムナス》と強力なムーブを仕掛けてきますが、前述の通り《楽園の拡散》が貼られた森カードに貼ることで相手のアドバンテージを奪った上で、テンポを大きく落とすことができます。

また、色拘束が厳しいデッキであるため、《ラウグリンのトライオーム》や《踏み鳴らされる地》に貼って色事故も起こさせることが可能です。

さらに、このマッチアップで致命的な存在である《魂の洞窟》を無効化して打消し呪文を有効活用させることができるので、広がりゆく海》の採用有無により勝率が大きく変化するといっても過言ではありません。

バーン

マナコストが軽いカードで占められるバーンデッキでは場に出てくる土地の枚数も少なく、《稲妻》や《大歓楽の幻霊》《ボロスの魔除け》など、赤マナがないと唱えられないカードも多く存在しているので、土地1枚が島に変わるだけで動きを大きく制限することができます。

序盤にゲームを決めに行きたい相手からすると悶絶すること間違いなしです!

大歓楽の幻霊》が戦場にいる際は別ですが、基本は複数枚引いてもうれしいマッチアップです。

相手の土地を全て島に変えて、日ごろ焼き殺される鬱憤を晴らしていきましょう。

トロン

前述の通り、トロンランドが揃うことを阻害してくれます。

ターンを重ねるといずれは3種類揃って《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《精霊龍、ウギン》などを唱えられてしまうので、時間を稼いでいる間に《瞬唱の魔道士》や《サメ台風》で生み出したサメトークンなどで殴り倒しましょう。

青白コントロール

コントロールミラーではいかに『アドバンテージをもたらすプレインズウォーカーを場に定着させるか』に尽きますが、その定着を邪魔するミシュラランドを無効化できるのは非常に強力です。

また、手札の質を向上させる《ヴァントレス城》も厄介な存在で、これらの土地を無効化できるか否かによってゲームの厳しさも大きく変動します。

ミシュラランドについては、《時を解す者、テフェリー》でミシュラランドに貼られた《広がりゆく海》をバウンスされてミシュラランドに攻撃されるといったケースもあるので、島にしたからといって油断してはいけません。

ハンマータイム

ウルザの物語》を採用しているアーキタイプで、アーティファクトも多いので《ウルザの物語》で出てくる構築物トークンのサイズも大きくなりがちですが、前述の通り《ウルザの物語》を生贄に捧げさせることが可能です。

また、《平地》に貼って厄介な《純鋼の聖騎士》に必要な白2マナを出しづらくさせる、《墨蛾の生息地》を無効化させるなど貼る対象に困ることがありません。

ただし、序盤は《エスパーの歩哨》によるマナ要求からプレイし辛い場面もあるので、今後のテンポのためにドローを許容して《エスパーの歩哨》を除去することも必要となります。

ジャンドサーガ

ウルザの物語》を排除できる上、色拘束のきつい《レンと六番》が唱えづらくなります。また、赤マナを縛ることで《ドラゴンの怒りの媒介者》+《邪悪な熱気》などのダブルアクションをしづらくさせます。

色を縛るとフェッチランドからショックランドをアンタップインさせる機会も必然的に多くなるのでライフを攻めやすくなります。(回復手段も《影槍》位しかないので、減ったライフへ《ストーム・ジャイアントの聖堂》が1~2回殴って勝利することも珍しくありません。)

もし《レンと六番》が場に出ている場合はマナベースの妨害が厳しくなる上、排除した《ウルザの物語》も再利用されてしまうので、《レンと六番》は直ちに排除するようにしましょう。

最後に

いかがだったでしょうか。

ただ島に変える能力ではありますが、モダン環境で再び日の目を浴びることとなったこのカードを見ると、現在はあまり使用されていない各カードもまた日の目を浴びる日が来るのかもしれませんね。

是非たくさんの土地を島に変えて対戦相手を苦しめていきましょう。それでは、良い海ライフを!

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