削り取れ!ライブラリーアウト

これはなんとも由々しき事態である。

MTGの勝利条件の一つとして、対戦相手のライフを0にするというものがある。そのために盤面や手札と相談しながら戦闘を繰り広げていくのである。さて、MTGには対戦相手ライフを0にすることなく勝利する場合がある。カードの効果で特殊勝利するものもあれば、ルール上敗北となってしまうものも存在する。

そう、山札からカードを引けなくなった時だ。今日紹介するライブラリーアウト(以下LO)は相手の山札を無くしてカードを引けない状態にし勝利を目指すデッキである。

デッキリスト及び概要

HLG42 – ライブラリーアウト
Modern Challenge 2021/08/08(8th)
– メインボード(60)-
– 土地(22)-
2《闇滑りの岸
4《廃墟の地
4《
1《雲の宮殿、朧宮
4《汚染された三角州
2《虹色の眺望
1《殻船着の島
2《
2《湿った墓
– クリーチャー(8)-
4《面晶体のカニ
4《遺跡ガニ
– スペル(30)-
4《書庫の罠
2《対抗呪文
1《墓所への乱入
4《湖での水難
1《仕組まれた爆薬
3《致命的な一押し
4《正気破砕
3《魂標ランタン
4《ターシャズ・ヒディアス・ラフター
4《彼方の映像
– サイドボード(14)-
1《血の長の渇き
1《墓所への乱入
1《残響する真実
1《仕組まれた爆薬
1《根絶
1《致命的な一押し
2《ハーキルの召還術
1《漂流
3《外科的摘出
2《才能の試験
– 相棒(1)-
1《夢の巣のルールス

このデッキの目指すところは1つ。相手のライブラリーを無くすというただ一点。

相手の動きの阻害しながら、ライブラリーを削るスペルで攻め立てる。そう言ったデッキ構成となっています。

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採用されている呪文について

《面晶体のカニ》

上陸でライブラリーを3枚切削することができると言うシンプルな能力。たったの3枚、されど3枚。フェッチランドと組み合わせると6枚削ることができ、場にいる限り仕事をし続けることができる。筆者はモダン初心者の時に3枚だろ、余裕余裕と言っていた時代があり痛い目にあったことがありますが、可能ならば早期に退場願いたいカードの1枚だ。

《遺跡ガニ》

上陸でライブラリーを3枚切削することができる。《面晶体のカニ》は対象をとるが、こっちのカニは対戦相手のライブラリーのみを切削できる。ターゲットをとっていないため、対戦相手が呪禁を持っている場合でも切削できるためこのデッキでは上位互換となりうる。さらにタフネスが3もあることで、序盤の盤面を支えてくれること間違いなしだ。

《正気破砕》

モダンホライゾン2で手に入れたライブラリー破壊カード。ターゲットを取ることなく14枚ライブラリーを切削をすることができるこのカード。青のトリプルシンボルはややキツく感じるが、3ターン目に打つ必要があるカードではないため許容範囲だろう。

またこのカードにはサイクリング能力がついており、手札を減らすことなく相手のライブラリーを切削出来る。4枚と控えめであるが、スペルとして唱えるよりも隙が少ない。というのもサイクリング能力自体を止めるカードはかなり少ないからだ。カウンターにも引っかかることがない切削は終盤に大きく役立つだけでなく、相手がライブラリートップに積んだカードをインスタントタイミングで墓地に落とすことができ、見た目より器用に立ち回れるだろう。

筆者はこのカードを見た時、自身を対象に取れず、非常に残念がったことを覚えている。

《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》

フォーゴトン・レルム探訪からはこの一枚。相手のライブラリーからマナの総量が20以上になるまでカードを追放するというこのカード。現在のモダン環境は高速環境であり、デッキ内のマナコストが低く抑えられている場合が多く、かなりの枚数削ることが出来ると推測できる。墓地に置くのではなく、追放することができるのでそのまま墓地を利用されるわけではないため隙も少ない。墓地に落ちることでライブラリーを修復させるエルドラージ達もこのカードの前ではなす術もなく追放されていくだろう。

《書庫の罠》

5マナでライブラリーを13枚切削できるインスタント呪文。ここだけ聞くとあまり効率が良くないように思えるが、対戦相手がライブラリーを探していた場合、0マナで唱えることが出来る!そう、つまりタダで唱えることができるのだ。モダン環境にはフェッチランドによるライブラリーサーチが日常茶飯事であり0マナで唱えることは容易い。またこのデッキに採用されている《廃墟の地》は相手にライブラリーを強制的にサーチさせることができる。警戒しても無理矢理探すことをできるため、非常に相性のいいカードである。

《湖での水難》

相手の墓地にカードが多いほど強さを発揮するこのカード。《書庫の罠》を1枚唱えるだけでモダン環境下に置いてこのカードで対処できないカードはないだろう。(プロテクション持ちを除く) カウンターモードでも除去モードでも非常に小回りの利くカードとなっており、縁の下の力持ちである。唱える時と解決時に墓地の枚数を参照するため、唱える時は注意する必要がある。モダンの中で1番このカードをうまく使っているデッキがこのライブラリーアウトではないだろうか。

《彼方の映像》

ライブラリーアウトの《Ancestral Recall》。20枚以上カードが墓地にある場合3ドローすることができるこのカード。ライブラリーアウトはリソースを減らしながら戦うデッキであり、貴重なリソース確保源である。ゲーム中盤から後半にかけては3ドローを連打し、ライブラリーを攻めるカードを確保しに行こう。時にはキャントリップとして使用することもできるため、小回りの利くカードである。

《魂標ランタン》

モダン環境下に置いて墓地に落ちた時にライブラリーをデッキに戻しシャッフルするというライブラリーアウトにとって悪魔のようなカードが存在している。例:《引き裂かれし永劫、エムラクール》、《真実の解体者、コジレック》、《ガイアの祝福》こういったカード達がライブラリーを修復してしまうとたちまち初めからやり直すことになってしまう。

そういったカードは1回は起こりうるが、2回目はどうしても看過できない。そういった2回目を未然に防ぐことができるのがこのカードだ。《大祖始の遺産》と違いこのカードは対戦相手の墓地のみを追放することができるため、自身の《彼方の映像》への阻害にもならず、ターゲットもとっていないため、無理なく墓地を飛ばすことができる。またドローにも変換することができるため、腐りづらいカードの1枚だ。着地時に1枚墓地を追放できる能力も非常に強く、クリティカルな1枚を処理できることも優秀である。


われわれは常に学び続ける必要があるのだ

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採用されている土地について

《雲の宮殿、朧宮》

1マナで自分自身を手札に戻すことができる。手札に戻して再度セットすることで、《面晶体のカニ》と《遺跡ガニ》の上陸を繰り返し誘発させることができる。また貴重な青マナの発生源であり、《》以外のカードを散らせるため《沸騰》や《窒息》のような致命的なスペルからの被害を抑えることが出来る。なお《血染めの月》には力及ばず…

《殻船着の島》

秘匿ランドと呼ばれるサイクルの土地。いずれかのライブラリーが20枚以下の時に2マナでマナコストを支払うことなく秘匿している呪文を唱えることができる。終盤での最後の一押しとして優秀なカードである。デメリットとしてタップインで戦場にでるが、採用枚数的にも大きな問題にはならないだろう。《時を解す者、テフェリー》が場にいる際には唱えることができないため、注意しておこう。

《廃墟の地》

メインボートから採用されている土地破壊。土地コンボデッキに対してメインボードから対策できているため、非常に使い勝手が良い。またそれだけではなく、対戦相手に土地をサーチする能力は強制効果なので《書庫の罠》のマナコストを支払わずに唱えることができるようになるため、なるべくライブラリーをサーチせず《書庫の罠》をただでは打たせないぞと考えている相手の思考を見事に崩壊させることが出来るだろう。

このデッキの特徴

まず大きな強みとしては対策がしにくいことだろう。ライブラリーを修復するカードをサイドボードに採用しているリストをよく見るが、引いてしまうと役割が薄れてしまう。そうでなくてもデッキを歪める原因となるため、なるべく採用は控えたいところだ。

次に特定のカードを勝ち手段に据えたデッキに対してライブラリーから墓地に叩き落とすことで、実質勝ち手段を失わせることができる。《風景の変容》を使い、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の能力で勝つデッキから《》の枚数を減らすことで致死量に及ばなかったり、そもそも《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》を落としてしまうことでそのプランを使えなくしてしまうこともある。

見えないところで勝ち手段を失い、途方に暮れることもあるということだ。なお、《機知の戦い》デッキに対峙した場合は地獄をみますね笑

このデッキで削るのはライフではなく相手のライブラリーであるため、適宜対戦相手にライブラリー枚数を確認しよう。また墓地に落ちたカードから相手のデッキの情報を得ることができるため、それについても同様だ。

総括

いかがだったろうか。ライフを0にすることなく、相手に勝利したくなってもらえたなら幸いである。専用パーツが多く、愛好家も多いこのライブラリーアウトというアーキタイプ。あなたが次にハマるのはこのデッキかもしれませんね。

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